#デレステ

「新しい新しいiPad」を購入した。32GBのWi-Fi版なら4万円切り、128GBのLTE版でもおよそ64000円と、iPadにしてはかなり安く買えるモデルとして3月に登場したが、ゲーマー視点から見たらどうだろうか。一般的なタブレットとしての評価も合わせてショートレビューを行う。また、私が他に持っているiPadが第四世代(iOS10.3.1にアップデート済み)なので、一部ではそれとの比較も少々。

性能

第五世代iPadはA9と2GBのメモリを搭載している。ここはiPhone 6sと全く同じ仕様であり、画面の解像度(2048x1536、iPhone 6s Plusは1920x1080)を考慮すると相対的にはやや性能は落ちることになる。

デレステで重いと定評のある「ハイファイ☆デイズ」のMASTER+を、3D標準モードで、AirPlayミラーリングでPCに映像を流しながら、といった無茶な設定でプレーしても常時60fpsを維持していた。デレステより重いゲームはいくらでもありそうだが、ひとまず私の使い方なら問題はなさそう。

判定まわり

音ゲーは格ゲーやFPSなどと並び、デバイスへの要求が非常にシビアなゲームジャンルになる。低遅延や追従の良さ、また連打に対する耐性など音ゲーで使うタブレットのタッチパネルに求められる性能は非常にハイレベルだが、果たしてiPadはどうだろうか。

私がプレーに慣れているものとして以下の3つのタイトルを実際にプレーした。(jubeat plusのアイコンも写っているが、今回のショートレビューではjubeatは扱わない)

  • アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ
    →判定抜けを感じることはなく、問題なくプレーできる。iPhone 6sと比べるとフリックの反応が遅いような気もする。MASTER+もフルコンボできる。
  • REFLEC BEAT plus
    →「JOMANDA」程度なら判定抜けを感じることなくプレーできた。ジャストリフレクも遅延などは感じずに撃てる。アーケードとの画面サイズの差が大きいので、よりアーケードに近い感覚を求めるならiPad Proの12インチモデルを購入したほうが良い。
  • CROSSxBEATS
    →いくつか問題がある。スコアアタックは厳しい。
  • フリックがしょっちゅう抜ける。連続フリックが全部抜けてしまうことも。
  • 軸が抜ける、またはCoolが入ってしまうことがある。
  • 常に処理落ちしているような挙動をする。判定抜けもこれが原因のような気もする。
  • iOS8以降では判定がブレるといわれているが、2017年モデルiPadに標準で搭載されているのはiOS10。

デレステ用、あるいはリフプラ用の端末としては、コストパフォーマンスの良いオススメのモデルといえるが、クロスビーツは酷い。この端末はiPad Air 2の後継とされており筐体のデザインもほとんど同じなのだが、タッチパネルの設計もそのままのようでAir2の悪評どおりの結果となってしまった。
ただし全くプレーができないレベルかと言われるとそうでもなく、また判定が抜けてしまう現象さえなければ、判定そのものはiOS10を搭載した第四世代のiPadとほとんど同じような感覚だった。低難度であれば100%も出すことができた。

機能

ここからはゲームに関係のない、タブレットとしての新iPadのレビューとなる。

第四世代から第五世代にはおよそ3年半分の差があるのだが、新しく使えるようになった機能はそれほど多くない。Appleは旧モデルに対しても長期にわたってiOSのアップデートを供給しており、新機能は主にiOSのアップデートにより提供されるものだからである。

そんな数少ない新機能のひとつにマルチウィンドウがある。機能自体はiOS9辺りで搭載されており、第四世代ではCPUが32bitだったので使えなかったのだが、第五世代では使えるようになった。

最初やり方が分からなかったのだが、右の端から内側に向けてスライドすると対応アプリの一覧が出てくる。選択するとフローティング状態になるので、境界線にある取っ手を掴んでドラッグすればウィンドウを分割できる。

対応しているアプリはごくごく僅かだが、たとえばパスワードマネージャーをいつでも呼び出せたり、Twitterのタイムラインやモバマスを常に横に置いておくことができる。便利な時にはとても便利に使えるだろう。

Touch IDも忘れてはいけない。利便性を損ねることなく端末にロックをかけることができる。

画面と取り回し

9.7インチの画面はタブレットの中ではちょうど中間程度。Windowsの2in1でみられる12インチのように大きくはなく、Androidタブレットでよくある8インチ級の画面と比べるとかなり大きい。第四世代よりも若干ホワイトバランスが青っぽい方向に寄り、発色が若干鮮やかになり、コントラストが上がった。またカバーガラスと液晶ディスプレイの間の継ぎ目が薄くなり、ほとんど気にならなくなった。画面の反射も抑えられている。
試してはいないがこの画面サイズだと漫画を読むのにピッタリだと思う(「WORKING!!」の単行本より少し大きい)。小説には大きすぎ、新聞や雑誌は窮屈になりそうだ。

また画面サイズは取り回しにも影響する。ノートPCよりも気軽に持ち運べるが、スマートフォンや小さなタブレットのようにどこへでも持って行くのは厳しい。先代になるAir2では随分と軽かったのだが、第五世代iPadではバッテリーの容量を重視したのか第四世代と同じような重さに落ち着いており、つまり見た目の割に重い。とはいえノートPCよりは軽いので、コンパクトなキーボードと合わせればノートPCのカジュアルな置き換えとして持ち運びやすいだろう。

総評

ゲーム用に購入するのであればタッチパネルの仕様には注意が必要で、身近に第五世代のiPadやAir2を持っている人がいればゲームアプリを試させてもらうことを強くお勧めする。もちろんハースストーンのような激しいアクションを要求しないアプリであれば快適に動作するであろう。
第五世代のiPadは低価格ながらきちんとiPadである。ふつうのタブレットとしては隙がなく、またiOSにはiPadに最適化されたアプリも多い。PC的な使い方を重視するならWindowsの2in1を買うべきだが、多くの人がタブレットに求めているのはこういう物だと思う。コストパフォーマンスの良い、買いのモデルだ。